績文堂出版
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「歴史学研究」
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 会社沿革 
績文堂は績文堂出版という表示も合わせて使ってきた戦前からの出版社であったが、幾たびかの経営危機に見舞われ、現在の登記上の設立は表記の通りである。社の書棚に保存されてきた最も古い書籍は1918年に刊行された山官充著『詩文研究』である。戦中にも出版は続けられたが、主に自然科学の分野で森田淳一著『生物進化の機構』1934年、庄司光著『空気の科学』1943年、小清水卓二著『植物成長ホルモン』1944年の3冊が書棚に残されていたのみである。これらは国立国会図書館のデータベースにも記録されており、双方の記録を照合のうえ出版目録の2001年以前の項に収めた。

戦後は神田錦町に居を構え教科書・学習参考書を中心に活発な出版を行った。その代表的なものに矢野健太郎(通称:ヤノケン)の「数1・Ⅱ・Ⅲ」などの参考書があり、受験生に好評をえて版を重ねた。しかし教科書・参考書とも激化した競争に追い詰められ、1960 年には会社更生法の適用を受け、新宿山吹町に移転した。 移転後も経営危機は続き、当時の代表・森山光人は反核運動、公害問題や消費者運動・薬害問題関連の書籍刊行に力を入れ、並行して、東洋医学に傾倒し古典の復刻、解説の出版に尽力し経営を維持した。

森山代表の没後、原嶋正司が2005(平成17)年に経営を引き継ぎ、教育運動家・内田宜人、ドイツ文学者・石黒英男、評論家・津田道夫、映画評論・木下昌明などの協力のもと自主制作本の出版で息をつないできた。その間、『歴史学研究増刊号』の製作を出版元の青木書店から委嘱されてきた関係もあり。2017年からは本誌『歴史学研究』の発売元も引き受け今日に至っている。

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